高血圧は動脈硬化を進行させ、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳疾患を引き起こす原因ともなりえます。普段から、高血圧の予防と管理に取り組んでおくことが、脳疾患の予防にもつながります。
高血圧には、特に原因となる病気を持たず、血管の老化や塩分の過剰摂取、肥満、ストレス、遺伝的要因などにより引き起こされる一次性高血圧(本態性高血圧)と、腎臓病やホルモン異常などに起因する二次性高血圧があります。
高血圧の治療は、その原因とリスクの程度によって治療計画を立て、医師との相談のうえで生活習慣の修正と薬物療法を組み合わせて行います。
生活習慣の修正では、食事や運動、睡眠、喫煙といった生活習慣を見直し、高血圧の重症化を抑制します。この修正だけで血圧が下がらない場合は、降圧薬によって血圧を下げる薬物療法を併用し、合併症や臓器障害を防ぎます。